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BARBER NEW HORIZON Interview #9
2026年8月14日
流行は回る。でも、床屋は変わらない。
ファッションも、音楽も、ヘアスタイルも、時代とともに変化していきます。
数年前まで大きなブームだったフェードカットも、今では一つのスタンダードになりつつあります。
では、この先「床屋」はどうなっていくのでしょうか。
流行を追い続けるのか。
それとも、昔ながらの仕事を守り続けるのか。
今回は、店主・杉本飛鳥に「これからの床屋」について聞きました。
バーバーブームは、どうなっていくと思いますか?
Question
一時期の大きなバーバーブームから、少し流れが変わってきているようにも感じます。
今の状況をどう見ていますか?
杉本飛鳥
これは僕の持論ですけど、バーバーブーム自体は一度落ち着いてきていると思います。
でも、フェードカットや刈り上げがなくなったわけではありません。
むしろ、刈り上げをする人にとっては、フェードという技術自体がスタンダードになってきたように感じます。
流行が終わったというより、定着したという感覚に近いですね。
若い世代の興味は、また変わっていく。
Question
一方で、若い世代のヘアスタイルはどうでしょうか?
杉本飛鳥
今は韓国のスタイルも人気がありますよね。
韓国のヘアスタイルを見ると、刈り上げもゼロミリからではなく、少し厚みを残したものが多い印象があります。
ヒップホップが好きな若い子なら、ブレイズや編み込みに興味を持っている人もいます。
僕らが若かった頃も、コーンロウやブレイズ、特殊なパーマに興味を持つ人はいました。
だから、やっぱり時代は回るんですよ。
その時代ごとに、若い人が「格好いい」と感じるものは変わっていくんだと思います。
自分が全部やる必要はない。
Question
そうした新しいスタイルに対して、ご自身も技術を広げていきたいと思いますか?
杉本飛鳥
僕自身は、今まで通りでいいと思っています。
一般的な床屋としての仕事を、これまでずっとやってきました。
今のお客様と向き合うだけでも精一杯ですし、僕自身がブレイズや特殊な技術を全部覚えてやる必要はないと思っています。
でも、それを「やりたい」という若い子がいるなら応援したい。
その子が技術を覚えてきて、その技術を必要としているお客様がいたら任せる。
そんな形ができたら面白いですよね。
今は従業員もいないので、完全に妄想ですけどね。
流行は回る。でも、床屋は変わらない。
Question
では、これからの床屋はどうなっていくと思いますか?
杉本飛鳥
根本的なところは、ずっと変わらないと思います。
カットがあって、シェービングがあって、シャンプーがある。
これだけ時代が変わっても、床屋という仕事は残っています。
ということは、やっぱり必要とされているんですよね。
だから僕は、床屋はこれからもなくならないと思っています。
流行は回る。
でも、床屋は床屋で変わらない。
そこはずっと残っていくんじゃないですかね。
変わらない。でも、進化はできる。
Question
「変わらない」ということは、昔と同じことを続けていくという意味でしょうか?
杉本飛鳥
いや、そこは違うと思います。
床屋の根本的な仕事は変わらなくても、形はもっと進化できると思っています。
今でも飲食店と一緒になっているバーバーショップや、服屋と組み合わせたお店がありますよね。
床屋って、いろいろな業種を巻き込むことができる仕事だと思うんです。
だから、これからもっと面白いバーバーが出てくるんじゃないですかね。
サウナ付きバーバー。ガソリンスタンド風バーバー。
Question
杉本さん自身にも、そんな「進化した床屋」のアイデアはありますか?
杉本飛鳥
ありますよ。
考えるのが好きなんです。
例えば、サウナ付きのバーバー。
髪を整えるだけじゃなくて、本当に心も体も「整う」場所にする。
あとは、ガソリンスタンドみたいなバーバー。
車にガソリンを入れてメンテナンスするように、人間も髪を切って、髭を剃って、また日常へ戻っていく。
そういうお店も面白いと思っています。
やってみたいですけどね。
まあ、お金はかかりますけど(笑)。
変わらないものがあるから、面白く変えられる。
カット、シェービング、シャンプー。
床屋という仕事の根本は、これからも大きく変わらない。
しかし、その仕事を「どこで」「誰と」「何と組み合わせて」提供するのか。
そこには、まだ大きな可能性があります。
「流行は回る。でも、床屋は変わらない。」
変わらないものを守りながら、新しい形を考える。
それが、杉本飛鳥が考える「これからの床屋」です。
そしてBARBER NEW HORIZONの先にも、まだ本人の頭の中にしかない、新しいバーバーの姿がいくつもあるようです。
